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官営ブラックは今日もブラック

官営ブラック企業に勤める現役教師が学校教育の実態を晒すブログ

小学校で「FAX連絡」がなくならない理由

小学校の入学説明会で「欠席の連絡はFAXのみ」という話を聞いて「いつの時代なの?」という意見の増田が少々話題になっている。

 

anond.hatelabo.jp

 

増田は学校への連絡のためにわざわざFAXを買ったのだとか。

 

なぜ学校は未だにFAXが主流なのか。電話やメールじゃあだめなのか。そのあたりを今から考えてみる。

 

まず、電話は基本的にNGな学校が多い。これは増田も書いているように、朝の忙しい時間帯に電話がガンガン鳴り響くと、朝の打ち合わせが進まない。わざわざ教室まで行って担任を呼びにいかないといけない場合もある。

 

台風が来て警報なんか発令された日にゃプチパニック。「今日は学校あるんですか?」「自宅待機でいいですよね?」の確認の電話ラッシュ。それを防ぐために、4月当初に「警報発令時の対応について」なんていうプリントを配る。この地域に警報が発令されていたら自宅待機ですよ、何時までに解除になったら来てください、何時を過ぎれば今日は休みですよ、てなことを書いている。これを見て判断しろというものだ。

 

それでも警報のシーズンは夏。4月にもらったプリントを紛失している家庭もいる。不安になって電話をかけてくる親。「以前お配りしましたが」と教師に小言を言われる。この電話一本で「あそこの親は書類管理できてない」とレッテルはられるので気をつけましょう。

 

話がそれたが、大きい学校ほど、電話連絡にすると電話パニックになるので電話はNG。

 

次はメール。これは地域、自治体によってさまざまだが、基本的に学校単体でメールソフトを入れたりすることはできない。必ず教育委員会市議会で予算をとった上で、市内の小学校に一斉に導入する。なので毎年毎年新しいものを使えるわけではない。私が教師になったときも、クソみたいなソフトを使っていた。迷惑メールがバンバン入ってくる。そして未だにそれは変わっていない。

 

そして、そのメールを管理しているのが校長や教頭なのだが、はっきりいってパソコン使えない率がヤバい。そりゃまぁ現役時代はパソコンなんてなくても授業はできたわけだから、教頭になってから初めてやり始めたという事例も珍しくない。加えて老眼もきているとくればメール確認だけでおそろしい時間がかかかる。もちろん見落としも多い。

 

そう。メールだと確実に伝わらない可能性が高いのだ。

 

加えて「メールにして欲しい」と言ってくるくせに、迷惑メールの設定が自分でできない親が多い。メールを希望するからこちらからメールしても届いていない、なんてことはザラ。「送りましたけど?」「いや届いていません」の多いこと多いこと。

 

そんなこんなで未だにFAXが使われ続けているんだと思う。紙が勝手に出てくれば、機械オンチの人でも使えるし、連絡漏れも少ない。その紙を直接担任に渡せば連絡も済む。

 

とは言え、メール中心の連絡方法に変わりつつあるのも確か。私の地域でも昨年からメールの一斉送信システムがスタートした。警報が出たら一斉にメールする。急な連絡があったら一斉にメールする。とても便利だ。有難がっている親も多い。ただ、さきほども言ったように、すべての家庭のメールを登録するのはものすごく大変。かなりの率で不着がある。

 

便利なサービスが現れても、それを完全に行き届かせるには時間も労力もかかる。